紛争鉱物規制と企業の責任 ~持続可能な調達に向けて~
紛争鉱物とは?
「紛争鉱物(Conflict Minerals)」とは、アフリカのコンゴ民主共和国およびその周辺国で産出される スズ・タンタル・タングステン・金(3TG) を指します。これらは電子部品や電池、電源機器の製造に不可欠な資源ですが、一部は武装勢力の資金源となり、紛争や人権侵害を助長していると指摘されています。
国際的な規制の動き
2010年の 米国ドッド=フランク法 を契機に、OECDのガイダンス、そして EU紛争鉱物規則(2021年施行) など、国際的な規制枠組みが整備されてきました。いまやサプライチェーン全体で「責任ある調達」を実現することが、世界中の電子業界に求められています。
電子業界への影響
電子機器や電源関連部品では、はんだ材やコンデンサ、ICなど多くの部材に3TGが含まれています。そのため、メーカーのみならず、当社のように部品を扱う技術商社もまた、調達の透明性や情報開示に対応する責任を負っています。
当社の取り組み
サンシングループは、電源・電子部品を扱う技術商社として、以下の方針で取り組んでおります。
- 仕入先との連携強化
メーカー・仕入先様と協力し、紛争鉱物規制への対応方針を共有、調査依頼にも迅速に対応しています。 - サプライチェーンの透明化
OECDガイドラインを参考に、部材調達経路の把握・データ収集を継続的に実施しています。 - お客様への情報提供
必要に応じて「CMRT(Conflict Minerals Reporting Template)」などの書類を整備し、安心して当社製品をご採用いただける体制を構築しています。 - ISO14001認定取得・環境マネジメントシステムの整備
当社は国際規格であるISO14001の認定を取得し、環境マネジメントシステムを構築しています。環境配慮とコンプライアンスを重視した事業運営により、責任ある調達を一層強化しています。
サンシングループの強み
- 幅広い電源・電子部品の取扱い実績
- 技術知識を持つ営業体制によるソリューション提案
- 調達から環境・規制対応までを含めたトータルサポート
これらの強みを活かし、当社は「価値創造のパートナー」として、お客様の製品開発やサステナビリティ推進に貢献してまいります。
紛争鉱物問題は、人権や環境と直結する国際的な課題です。
サンシン電気は 「責任ある調達」×「環境配慮」 を軸に、電子業界の持続可能な発展に貢献し、安心と信頼をお届けしてまいります。
紛争鉱物問題ふくむ法規制への対応でお困りの方は、お気軽にサンシングループまでご相談ください!